気になる産後の抜け毛(3)…抜け毛を目立たなくできる簡単ヘアーアレンジ

前回、前々回と、産後の抜け毛の主な原因であるホルモンバランスについて解説しました。
気になる産後の抜け毛(1)…いろいろある原因、あなたはどのタイプ?
気になる産後の抜け毛(2)…産後特有のホルモンバランスの整えて抜毛対策!
今回は少し視点を変えて、ヘアーアレンジについて紹介したいと思います。
産後の生活から自分に合うものをイメージ
産後は赤ちゃん中心の生活で、昼夜逆転の短時間睡眠を始め、数十分から数時間の短い間隔で赤ちゃんのお世話があります。自分の時間として長く時間を確保することが難しいため、短時間でセットできるかどうかがポイントになります。
オムツを替えたり授乳したりするときに、うつむくことが多いため、赤ちゃんの顔にかからない髪型であること、美容院にしばらく行けない可能性もあるので伸ばしっぱなしでも大丈夫な髪型にする必要があります。
慣れない育児に、慣れない髪型より、慣れている髪のセットの方が短い時間ですむこともありますので、妊娠中に暇を見つけて練習してみるといいかもしれません。
産後自前で乗り越えられるならボブ
アイテムいらずの髪型と言えば、ひとまとめにできる長さのボブです。産後は頭皮も敏感になっているので、引っ張り過ぎによる抜け毛に繋がらないように気をつけることも大切です。そういう点でも、長い髪は重みがあるので注意したいところです。そういう意味でも、経験者が最もオススメする髪型がボブと言われています。
ロングヘアだと髪を乾かす時間や洗髪の時間が長くなりますし、くくった時の頭皮の負担もあります。さらに、乳児は半年くらいからようやく睡眠が安定し、リズムができるまでに1年近くかかります。一時的に預かってくれる人の都合もあり、1年の間は、美容院に行くことが難しいと思います。1ヶ月平均1 cm伸びるので、6cmから10 cm伸びることを想定しておきましょう。
大体半年で首がすわり、おんぶができるようになりますので、背負った時に赤ちゃんの顔に髪がかからないように、半年するとサイドでくくっても落ちにくい長さになることも嬉しいポイントです。
そして何より、薄毛になりやすい場所を隠すアレンジが豊富という点でもオススメです。
具体的な工夫:つむじ編
髪型は何もつむじから分け目を伸ばす必要はありませんので、どちらかの瞳の真上の位置からまっすぐ上に向かって分け目を作ると、自然な流れのある髪型になります。つむじ部分を覆うように反対側に持ってきて、一部を巻きながらサイドで結ぶとボリュームも出ます。結ぶシュシュなどを変えることで雰囲気が変わります。
具体的な工夫:ひたい編
よく紹介されているポンパドールができない場合は、頭の頂点近くまで前髪を作る位置を上げていきましょう。額そのものを隠す方が、生え際が目立たず、自然に全体を覆うことができます。
割り切って専門店の医療用ウィッグ
しかし、抜け毛が極端に多い場合は、産後の抜け毛が落ち着き、生え始めるときツンツンとした短い毛が入り混じり、不格好になると悩む方が非常に多いこともあるので、割り切ってフルウィッグを考えてみるのもいいかもしれません。
カチューシャやターバンも可愛いのですが、自分には合わないと感じる、服に合わせて数種類あった方がいいなど、日頃おしゃれを楽しんでいなければ難しいこともあると思います。ネットの専門店ならフリーサイズでも大きさの調整つきのものや、カラーリングも豊富で、お手入れがしやすいものもたくさんあります。
フルウィッグなら、髪を染めている人でも、頭がプリンになっても関係がないと言う強みもあります。ウィッグの専用のケア用品セットでも数千円、ウィッグを合わせても5千円から1万円以内のお店もありますので一度検討してみてはいかがでしょうか。
ポイントは長時間つけていても蒸れないかどうかや、お手入れ時に絡まりにくいかどうかがポイントです。
また、ショートカットだと伸びてくるうちに襟足がどうしても気になりますが、ネットの中に全部入れてしまえば問題ありません。オシャレにあまり関心がなかった方や、ヘアスタイルアレンジに慣れていないために困っている方にもオススメです。
薄くなって洗髪や乾かす時間が短くなって楽だわと、開き直れる人は少ないと思いますが、半年から1年で戻るから大丈夫と割り切って、これまで出来なかった髪型を楽しみながら乗り切ってみてはいかがでしょうか。

[ライター] 薄毛治療ナビ編集部
薄毛治療ナビ編集部では、ドクターや医療関係者、ユーザーからいただいた薄毛に関わる様々な情報を調査・収集して提供しています。