ノコギリヤシが持つ育毛効果について徹底解説!

育毛効果に期待ができる健康食品はさまざまなものがあります。そんな中でもノコギリヤシが注目を集めています。ノコギリヤシは日本ではあまり馴染みがありませんが、どのようなものなのでしょうか?本当に育毛効果があるのでしょうか?今回は、ノコギリヤシに育毛効果があるのか科学的データを用いて解説していきます。
ノコギリヤシとは?
ノコギリヤシとは北アメリカに自生しているヤシ科の植物です。葉の形がノコギリのように細くギザギザしていることからノコギリヤシと呼ばれています。
昔から民間療法の材料として用いられており、フロリダのセミノール族によって薬用として使用されていたことが知られています。
ノコギリヤシの働きは?
ノコギリヤシは前立腺肥大症、勃起不全、頻尿改善効果があるとされています。1960年代から研究が始められており、日本では健康食品として扱われていますが海外では医薬品として認められている国もあります。
1998年にイタリアでノコギリヤシの効果を検証する実験が行われました。前立腺肥大症の患者さんにノコギリヤシエキスを1日320mg摂取するグループとノコギリヤシエキスを摂取しないグループに分けて3ヶ月後にジヒドロテストステロンの量を測定しました。その結果、ノコギリヤシエキスを摂取したグループでジヒドロテストステロン量の減少が確認されました。
この実験では前立腺におけるジヒドロテストステロンの量を測定しており、頭皮でも同じことが起きるとは限りません。しかしながら、薄毛を進行させるジヒドロテストステロンの量を減少させる働きがあると期待されているのです。
ノコギリヤシの摂取量
日本ではノコギリヤシの目安摂取量は定められておりません。しかし、海外の実績値や研究で安全が確認された数値である200~320mgが目安とされています。ノコギリヤシの研究では対象者に1日320mg摂取してもらうことが多いですが、これらの研究で副作用は報告されていないため安全に摂取できる量といって良いでしょう。
ノコギリヤシはサプリメントや健康食品として摂取する機会が多いかと思います。メーカーごとに摂取量が設定されていることが多いので、それを守って摂取しましょう。
ノコギリヤシを摂取しよう
ノコギリヤシはドラッグストアやネットショッピングで手軽に購入することができます。フランス、イタリア、ドイツなどヨーロッパでは医薬品として使用されているため、エビデンスも豊富であり安全性も高いです。日本で医薬品として認められているフィナステリドと同じような働きをするので、いきなりフィナステリドを服用するのは副作用が怖いという方もいることでしょう。そんな方はノコギリヤシを摂取すると良いでしょう。
しかし、ノコギリヤシはあくまで栄養補助食品です。即効性には期待せずに、コツコツを継続して摂取することが重要です。また、それと同時に生活習慣の見直しも行っていけば薄毛が改善される可能性は高まっていくでしょう。

[ライター] 薄毛治療ナビ編集部
薄毛治療ナビ編集部では、ドクターや医療関係者、ユーザーからいただいた薄毛に関わる様々な情報を調査・収集して提供しています。