フケの原因と対策は?皮膚科でも治療できるの?

きちんと髪を洗っているのにフケが出て悩んでいませんか?
フケが出ると清潔感が損なわれますし、次から次へと出てきてしまうので悩みの種ですよね。
しかしフケは不潔にしているからではなく、別な原因で起こることが多いです。
フケ対策のために行っているシャンプーが原因でフケが出ることも。
今回はフケの原因と対策についてご紹介します。
フケが出る原因は主に2つ
私たちの肌は、約28日ごとに新しいものに生まれ変わります。
この生まれ変わりのことを「ターンオーバー」といい、次のような流れで起こります。
- (1)皮膚の深いところで新しい皮膚細胞が生まれる。
- (2)新しい皮膚細胞は古い皮膚細胞を表面の方へ押し上げる
- (3)古い皮膚細胞は薄くなり、やがて剥がれ落ちる
この一連の流れが28日周期で繰り返されます。
(3)で剥がれ落ちた古い皮膚細胞は私たちが普段フケやアカとして認識しているものです。
フケが出る原因の多くは生活習慣の乱れか、皮膚の病気によるものに分けられます。
よくない生活習慣により頭皮が乾燥したり、ターンオーバーが乱れたりする
頭皮に良くない生活習慣によって頭皮の環境が悪くなり、フケが増えることがあります。
この原因の場合、フケはカサカサとした乾燥したものが多いです。
頭皮に良くない生活習慣は、具体的に次のようなものです
- ・シャンプーによる洗いすぎ:強すぎる洗浄力によって、頭皮が乾燥する
- ・カラーやパーマによる刺激:薬剤に強い刺激があるため、頭皮が刺激される
- ・紫外線:日焼けによって皮がむけるのと同じように、頭皮でも皮がむけ、フケとなって出てくる
- ・シャンプー後すぐに髪を乾かさない:雑菌が繁殖し、頭皮の状態が悪くなる
- ・冬の乾燥:空気の乾燥により、頭皮も乾燥する
- ・栄養不足:十分な栄養が頭皮に行きわたらず、ターンオーバーが乱れる
- ・ストレスや自律神経の乱れ:血行が悪くなり、ターンオーバーが乱れる
皮膚の病気によってフケが増える
皮膚の病気が原因でフケが出ることもあります。
フケが増える病気には次のようなものがあります。
- ・脂漏性皮膚炎
- ・アトピー
- ・乾癬
- ・色素性乾皮症
脂漏性皮膚炎は赤みとかゆみが出ること、カサカサになり皮膚がめくれることが特徴です。
フケが出るのに頭皮はベタベタし、フケが爪の間やブラシに付着しがちです。
アトピー、乾癬、色素性乾皮症では頭皮だけでなく全身で症状が現れます。
フケの対策には生活改善と皮膚科の受診を
生活習慣が原因でフケが増えている場合には、頭皮をいたわる生活に切り替えましょう。
例えば
- ・シャンプーは低刺激のものにし、洗いすぎない
- ・パーマやカラーを止める
- ・シャンプー後はすぐに乾かす
- ・保湿を行う
- ・食生活の見直し(偏りなくなんでも食べる)
- ・ブラッシングやマッサージで血行促進
などです。
皮膚の病気が原因の場合は、皮膚科への受診で改善が見込めます。
特に皮膚の病気は自然に改善しにくく、早めの受診で治療期間が短くできるので、ひとまず受診してみるといいですね。
フケの原因は不潔じゃない
フケは不潔の代名詞と思われがちですが、シャンプーのし過ぎなど清潔にしようとすることでかえってフケを招くことがあります。
フケの原因を見極め、正しいケアを行うことが大切です。

[ライター] 薄毛治療ナビ編集部
薄毛治療ナビ編集部では、ドクターや医療関係者、ユーザーからいただいた薄毛に関わる様々な情報を調査・収集して提供しています。