薄毛にはタイプが6種類ある!薄毛対策にはタイプの把握が大切

薄毛は、男性で悩んでいる人が多いですが、最近は女性の薄毛の悩みも増えています。薄毛と一言でいっても、いろいろなタイプがあるのをご存知でしょうか?薄毛のタイプにより、対策が変わってきますので、自分のどのタイプの薄毛か知ることはとても大切です。ここでは、薄毛の6タイプについて解説していきます。
薄毛とはどんな状態か?
まずは、薄毛とはどのような状態のことをいうのか、確認していきましょう。
薄毛は文字通り、頭髪が薄くなり地肌が見えてくる状態で、次の2つに分けられます。
①本数は変わらず髪の毛が細くなる薄毛
このパターンでは、髪の毛が生え変わるごとに細くなっていき、ハリやコシのない、短い髪の毛が増えていきます。そのため、髪の毛の本数自体は変わらなくても、全体的にボリュームがないため髪の毛が減ったよう見えます。これは、髪の毛がミニチュア化し、地肌が見えてくる薄毛です。
②脱毛が増え、髪の毛の本数が減っていく薄毛
髪の毛にはヘアサイクルがあり、一定周期で生え変わっています。一般的に1日に50~100本は、自然に抜け落ちているので心配ありませんが、150本以上になると何らかの原因が関与する脱毛症と考えられます。これは、髪の毛の本数が減ることで、地肌が見えてくる薄毛です。
薄毛のタイプ
薄毛になる脱毛症には、大きく6つのタイプがあります。
①AGA(男性型脱毛症)
AGAは、男性ホルモンの影響で頭頂部と前頭部が薄毛になる脱毛症です。髪の毛がミニチュア化しだんだんと薄毛になります。また、髪の毛が生え変わるヘアサイクルも短くなるため、髪の毛が成長する前に抜けてしまいます。それをくり返すことで、髪の毛を作り出す毛包自体が小さくなり、最終的にはなくなってしまうため、髪の毛が生えてこなくなります。
②びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は、広い範囲で脱毛し、頭髪が全体的に薄毛になっていく脱毛症です。女性に多い脱毛症で、閉経や過度なダイエットによるホルモンバランスの乱れ、ストレス、シャンプーのし過ぎ、パーマやカラーリングなど薬液の過剰使用などが原因になります。
③分娩後脱毛症
分娩後脱毛症は、分娩後に女性ホルモンのバランスが乱れることで起こる脱毛症です。妊娠中は、女性ホルモンが多く分泌されています。女性ホルモンは、肌にうるおいを与え、血管や骨の健康を守る働きがあり、髪の毛にもツヤやハリを与えたり量を増やしたりと、大きく関わっています。分娩後は、女性ホルモンの分泌量が減りバランスが崩れるため、髪の毛が抜けやすくなってしまいます。しかし、分娩後脱毛症は、一時的なことが多く、分娩後6ヶ月~1年経つと、ホルモンのバランスが回復し、自然に改善することがほとんどです。
④円形脱毛症
円形脱毛症は、髪の毛が10円玉のように丸く抜ける脱毛症です。重症になると、円形の範囲が大きくなったり、ところどころに円形の脱毛部分が見られるようになります。髪の毛を作り出す毛包内の毛根の部分に炎症が起こり、組織が壊されてしまうことで発症します。炎症が起こる原因として、自己免疫疾患、疲労やストレス、感染症などが考えられています。
➄脂漏性脱毛症
脂漏性脱毛症は、皮脂の分泌異常が原因で起こる脱毛症です。皮脂が増えることでフケが増加、頭皮が感染しやすい状態になり、皮膚炎を起こします。炎症により毛根の働きが低下するため、脱毛していきます。 原因は、皮脂を好むマラセチアという真菌が繁殖してしまうことです。中年以降の男性に多く見られ、男性ホルモンが皮脂の分泌を促進させるためだと考えられています。
⑥抜毛症(トリコチロマニア)
抜毛症は、無意識のうちに自分で髪の毛を抜いてしまうために起こる脱毛症です。抜毛癖ともいわれ、髪の毛を抜いてはいけないとわかっていても制御できない心の病気です。10対1で、女性が圧倒的に多く、ホルモンバランスの影響で症状が現れたり、悪化したりします。
薄毛のタイプを知り対策を立てよう!
今回は、主な薄毛のタイプとして6タイプをご紹介しました。効果的な薄毛対策を立てるには、自分の薄毛のタイプを知り、原因を把握することが大切です。ほかに、内科的な病気による場合もあり、甲状腺機能亢進症、副腎機能低下、鉄欠乏性貧血、亜鉛欠乏症、避妊薬の長期服用などでも脱毛が起き、薄毛になることがあります。 思わぬ病気の早期発見のためにも、薄毛が気になりだしたら、早めに対応するようにしましょう。

[ライター] 薄毛治療ナビ編集部
薄毛治療ナビ編集部では、ドクターや医療関係者、ユーザーからいただいた薄毛に関わる様々な情報を調査・収集して提供しています。