もしかして円形脱毛症?そう思った時の対策は?

頭皮・髪のトラブル

もしある日突然、自分の髪が一部分だけ抜け落ちていたらどう思いますか?きっと誰でもショックを受けるでしょう。「円形脱毛症なのかな?」と不安になると思います。
話には聞いたことがあるし、実際に円形脱毛になっている人を街中で見たこともある、でもまさか自分がなるなんて!そんな思いが頭の中を廻るも、恥ずかしくてその不安を誰にも相談できずにいる。実はそんな人が沢山います。

私自身、円形脱毛症になり現在も病院に通院中です。私の場合はまだ恵まれた環境だったと思いますが、それでも不安との戦いは未だに続いています。
ここでは、「円形脱毛症かもしれない?」と不安に感じている人がどうすれば良いのかなど、私自身が円形脱毛症になった体験を元にお話致します。

円形脱毛症になる予兆

今から3年前、結婚を期に妻の実家の近くに引っ越し、それと同時に転職しました。転職と言っても同じ職種だったので仕事内容自体に問題ありませんが、仕事も私生活も急に代わり、多少の戸惑いは当時から確かにありました。

新しい職場は今までに経験ないくらいに、ストレスのたまる環境でした。それは自分でもよく耐えたなと感心するくらいに、口の悪い上司や同僚から嫌味を言われる毎日だったからです。
「人間関係を理由に辞めるのは負けた気がする」という思いと、結婚したばかりで妻に負担をかけるわけにはいかないという理由で、ストレスに耐えながら仕事を続けていましたが、次第に職場へ行く途中で言いようのない憂鬱な気分に襲われるようになりました。

円形脱毛症と自覚したきっかけ、その時の感想

ある日、家で妻をおんぶした時のことです。「え?あれ?」と、妻が突然驚いたように声を出し「ここ!ハゲてるよ!」と私の後頭部を触りました。驚いた私はスマホのカメラで写真を撮ってもらい確認したら、確かに米粒大のハゲがあります。
それを見た時、驚いたというよりもショックと不安しかありませんでした。「自分は髪が抜けるほど疲れていたのか?」、「これはもっとひどくなるのではないか?」、と不安ばかりが募るのをよく覚えています。

「とりあえず様子見」は現実逃避でしかなかった

髪が抜けていると言っても、まだ小さくてよく探さないと見つからない程度。「円形脱毛症と決まったわけではないし、たまたまかも」と思い、心配する妻をよそに「とりあえず様子を見る」と決めました。今にして思えば、それはただの現実逃避でしかなかったのだと思います。

半月ほどたち、再度確認すると米粒大だった脱毛部位は小豆大になっていました。そこからさらに半月ほどで10円玉ほどに広がりました。ここまで来るともう現実から目を逸らせていられません。今にして思えばどうしてもっと早く対処しなかったのだろうと思いますが、この時初めて円形脱毛症について調べるようになりました。

ネットで調べて分かったのが、円形脱毛症は自己免疫疾患のため確かな原因などは分かっていないようですが、
①自己免疫に関わる既往疾患がある
②アトピー性皮膚炎がある
③ストレスを溜め込みやすい性格
④亜鉛・ミネラル・鉄分などの栄養素が不足がち
⑤遺伝性
などの原因が考えられるという事でした。ちなみに私の場合は②・③が当てはまります。

自分では見つけにくい

円形脱毛症は「単発型」、「多発型」、「全頭型」、「汎発型」、「蛇行型」と、いくつかの種類がありますが、私の場合は最も多い「単発型」でした。これは脱毛部位が1か所だけですが、人によっては脱毛部位が2か所以上になる「多発型」に進行する事もあるので油断はできません。
どうやら単発型の場合、後頭部から側頭部にできる事が多いらしく、自分で見つけるのが難しいようです。私の場合は同居している妻が見つけてくれたので、比較的早期に見つかりましたが、1人暮らしの人では進行するまで気付かない事も多いようです。

病院での治療について

脱毛部位が10円玉ほどになり、「これはもう病院へ行かなければ」と思いましたが、そこで1つの疑問が浮かびました。
それは、「円形脱毛症って何科?」というものです。答えは皮膚科なのですが、多くの人は縁がないだけに知らないのではないでしょうか。病院では、症状を伝えると医師が患部を診てくれました。その時に脱毛部位の周りの髪を軽く引っ張ります。これは、育毛サイクルを確認しているのです。
脱毛が進行している時は、周りの髪も抜けやすく、軽く引っ張るだけでも抜けるそうです。逆に引っ張っても抜けないようなら、脱毛の進行は収まりこれ以上脱毛が拡大する心配はないそうです。
私の場合は引っ張られても抜けなかったので、もう進行は止まっていると言われ、2週間分の飲み薬を1種類と塗り薬を2種類もらい診察は終了です。説明も含め、おそらく5分とかからなかったと思います。

早めに受診するべき

円形脱毛症になったら、1日でも早い病院受診をおすすめします。なぜなら医師に診てもらう事で安心感が得られるからです。円形脱毛を見つけてからというもの、とにかく不安が付きまといました。「もしかして心が疲れている?」、「何かの病気?」、「一生このまま?」などネガティブなことばかりが頭をよぎります。
しかし、病院を受診しただけでなぜか「これで大丈夫だ」という気持ちになれました。楽観的と思う人もいるかもしれませんが、もしストレスが原因だとしたら、とにかくストレスを減らす事が大切です。不安を取り除けるのなら楽観的でも何でもその方がいいに決まっています。気持ちが楽になる。円形脱毛症にとって病院受診はそれだけでも意味があると言えます。

実際にもらった薬は

私が実際に病院で処方された薬は飲み薬が1種類と塗り薬が2種類。もちろん誰でも同じとは限りませんが、調べたところ円形脱毛症の一般的な薬でした。

塗り薬の一つが「アロビックス外用液5%」です。これは局所血管拡張作用・皮膚浸透性・発毛促進作用があり、機能が弱った毛嚢を活性化する働きがあります。
もう一つの塗り薬は「アンテベートローション」、こちらは抗炎症作用と免疫抑制作用により、かゆみや赤みを和らげる薬です。
飲み薬は「セファランチン」です。毛根への栄養は末梢血管を通って供給されますが、その末梢血管を拡張し、血液循環を改善する働きがあります。

自分で行った治療や予防など

私の場合、人一倍単純なので、薬をもらう事で希望が見え、円形脱毛を治すためのモチベーションが上がりました。「自分でも出来る事はないか」と調べ、分かったことは二つです。

とにかくストレス対策を溜めない

まずはストレスを溜めない事。もちろん円形脱毛症の原因がストレスと決まっているわけではありません。前述の通り原因は様々で、はっきりとは分かりません。しかし自分の性格を考えるとストレスが原因の一つとして大きいと思い、ストレス対策を見つめ直そうと思いました。
とはいえ性格はすぐに変えられないので発散する場を作ることにしたのです。例えば「たまには友達と飲みに行く」、「趣味を作る」といった簡単なことです。これが意外と良くて、自分でもストレスを開放しているのが良く分かりました。効果があったかどうかは確認のしようがありませんが、気分的には効果があったように思っています。実際に医師も休息と睡眠を勧めるようなので、円形脱毛症ならまずはストレスをどう対処していくか考えた方が良いでしょう。

頭皮マッサージ

もう一つは頭皮マッサージです。実はこれ、円形脱毛症とは別に薄毛に悩んでいた頃、美容師の方にも同じアドバイスをされました。正しい頭皮マッサージは頭皮を柔らかくし、頭皮の血液循環を改善するので、育毛効果があるそうです。

正しい頭皮マッサージは、
① 両手の指を側頭部に当て、頭皮を上に持ち上げるように引き上げます。
② 次は指を頭頂部に置き、今度は左右に動かします。
①と②を各5~10回ずつ行います。お風呂でシャンプーをする時に一緒にやると良いで
しょう。
ポイントは爪を立てず指の腹を当てる事。爪を立てると頭皮を傷つけて逆効果になる事もあります。そしてもう一つ、指にはある程度力を入れ、しっかりと頭皮を動かす事です。顔の皮膚まで引っ張られているのが分かるぐらいに、しっかりと頭皮を動かしましょう。

改善の状況

さて、病院で薬をもらい、さらに自分でもセルフケアを行った結果、2カ月たってどう変わったでしょう。残念ながらまだ目に見える大きな変化はありません。しかし、脱毛部位の拡大など症状の悪化もありません。
医師に言われたのは、通常の育毛サイクルでも三カ月あるので、円形脱毛症の場合、改善までには半年から1年位は見ましょうという事でした。つまり気長に治しましょうということですね。
もちろん何も変化がないわけではありません。徐々に脱毛部位の毛穴が開いてきました。さらに最近は端の方に産毛が見えてきたので、少しずつではありますが改善に向かっているようです。

円形脱毛症ではと悩んでいる人へのアドバイス

円形脱毛症の辛さは実際になった人にしか分からないでしょう。それは不安との戦いです。
「自分はそんなに疲れていたのか」という不安。
「治らなかったらどうしよう」という不安。
「家族に心配をかける」という不安。
私の円形脱毛を見つけた妻も、「ストレスの原因は自分なのでは」と考えてしまいました。妻にそんな心配をさせてしまう事が、今でも申し訳なく思っています。
こういった不安は知識がないから襲ってくるのです。普通なら円形脱毛症など勉強する機会がないので、知識がないのは当然ですよね。だからこそ大切になるのは「専門家に相談する」という事です。それともう一つ「一人で悩まない」というのも大切なってきます。

病院受診は絶対

風邪を引けば内科を受診しますよね。捻挫をすれば整形外科へ行くでしょう。それと同じように円形脱毛症を疑うのであれば、まずは皮膚科へ向かってください。今はテレビやネットで様々な情報が手に入りますが、どれだけ情報を調べても専門家の口から出る一言にはかないません。

一人で悩まない

家族でも友達でも良いです。誰かに打ち明けてください。円形脱毛症は恥ずかしいと思い隠したくなります。でも誰にも見つからないよういして、一人で不安と戦うのはとても大変な事だし、それ自体がストレスとなってしまいます。
誰か身近な人に思い切って相談してみましょう。それだけで思っている以上に気持ちが楽になります。

2019.04.18
[ライター] 薄毛治療ナビ編集部

薄毛治療ナビ編集部では、ドクターや医療関係者、ユーザーからいただいた薄毛に関わる様々な情報を調査・収集して提供しています。

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