育毛の主な方法

髪の毛が薄くなってきたと危機感のある方にとって、「育毛」というキーワードは興味深いものではないでしょうか。
育毛とは、書いて字の通り、今ある髪の毛を育てることを意味します。
実は生活習慣に気を付けるだけでも、育毛できるのだそうです。
ここでは育毛に関する基礎知識について、わかりやすく紹介します。
育毛と毛周期の関係
毛周期についてご存じでしょうか。
毛の生え代わりのことを毛周期といいます。
私たちの髪の毛は、一定の期間成長を続けたあと、寿命により成長が止まります。
成長が止まった毛の根元は小さくなり、毛が抜けやすい状態になっています。
しかし、その根元には毛母といわれる毛の芽ができており、新しい毛が生え変わる仕組みとなっています。
健康な毛周期のサイクルで、1日に抜ける髪の本数はおおよそ100本。
一方で、新たな毛が100本再生するといわれています。
新たに再生する髪の毛に対し、何らかの原因で抜ける毛の量が増えてしまったり、再生した毛が細くか弱い毛であると、髪の毛が薄くなってしまいます。
育毛の方法
髪の毛が薄くなる原因には、遺伝やストレス、生活習慣、加齢、ホルモンなどが関与しているといわれています。
今ある髪の毛を育て、抜けにくくするためにはどのようにすればよいのでしょうか。
育毛の手段として、大きく分けて3つの方法があります。
薬局やインターネットで手軽に購入できるものから、皮膚科や薄毛専門クリニックなどの処方箋を必要とするものまで種類は様々です。
育毛剤
頭皮の血流をよくするタイプや、頭皮の環境をすこやかに保つタイプなど、様々なタイプの育毛剤が市販されています。安価で手に取りやすいものも多く、育毛初心者の方が最初に検討されることが多いようです。
発毛剤
発毛剤は、毛を生やすことを目的としています。
国内で認可されている発毛剤は、大正製薬の「リアップ」のみです。頭皮の血流を促進することで、発毛にアプローチします。一方でリアップは、40代以降の壮年期の男性を対象としており、20~30代の男性や、男性型脱毛症(AGA)の方には効果が期待できない可能性があります。
AGA治療薬
代表的なものに、プロペシア、ファイザー、ザガーロがあります。
病院での処方が必要であり、健康保険は適用されませんが、ひとりひとりに合った治療法を選択できるのがメリットといえるでしょう。
副作用として胎児奇形があるものもあり、妊娠の可能性がある女性には処方できない薬もあるため注意が必要です。
育毛と生活習慣
髪の毛もからだの一部ですので、生活習慣と密接な関わりがあります。
食事
食事はバランスを意識し、特に髪の毛の元となるたんぱく質や、髪の成長を助けるビタミンやミネラルを意識的に摂取するようにしましょう。
忙しい生活で3食全てに気を配ることが難しい場合には、栄養補助食品やサプリメントも効果的です。
喫煙
喫煙は、からだの毛細血管を収縮させる作用があります。
頭皮の血流が悪くなると髪の毛へ届く栄養分が少なくなってしまうため、禁煙に努めましょう。
ストレス
ストレスはからだを緊張状態にしてしまうため、頭皮が固くこわばり、血流不足となる可能性があります。
自分に合ったストレス解消方法を見つけ、リフレッシュすることが大切です。
まとめ
育毛に対する対策は様々ありますが、人によって効果の程度には違いがあります。
市販薬で満足いかず悩む場合には、病院など薄毛専門機関へ受診してみるのもよいかもしれません。
また、薬だけでなく、生活習慣を整えることも大切でしょう。自分に合った方法を見つけて下さいね。

[ライター] 薄毛治療ナビ編集部
薄毛治療ナビ編集部では、ドクターや医療関係者、ユーザーからいただいた薄毛に関わる様々な情報を調査・収集して提供しています。