プロペシアのジェネリック?ファイザー製「フィナステリド」とは

AGA治療

薄毛になる要因の中でも主要要因の1つに数えられているのが男性ホルモンの影響です。

それを制御できる成分として1991年に「フィナステリド」の研究開発がスタートし、現在フィナステリドを含んだ薬品「プロペシア」が世界各国で販売されています。

薬であるため性機能障害などの副作用が起こる場合がある他、抜け毛が起こってからあまりに時間がたっていると効果が望めないなどの弱点もありますが、AGA治療の中心的な役割を果たしています。

そんなプロペシアですが、最近では、同じような作用を示すジェネリック薬品が出始めました。

プロペシアのジェネリック?「フィンペシア」の正体

そもそもフィナステリドは、20世紀の終わり近くに開発された抗アンドロゲン薬の1つです。最初は男性ホルモンの一種である「テストステロン」を阻害する働きがあることから前立腺肥大の治療に用いられていたのですが、テストステロンは「AGA(男性型脱毛症)」の原因ともなっていることが分かり、薄毛治療にも使われるようになりました。

このフィナステリドを成分に含んでいる薬が「プロペシア」で、これまで日本では、MSD社(旧万有製薬)の「プロペシア」のみが発売されていました。

しかし世界では、インドのシプラ社が、そのジェネリック薬品として「フィンペシア」が製造・販売されています。ちなみにインドは、医薬品の特許条約に加盟していないため、こうしたことが可能だといわれています。

新薬とジェネリック薬品の違いは?

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ジェネリック薬品とは、先行した開発された「新薬」と同じ有効成分を同じ量を含んで作られる薬品のことを言います。

近年日本でも、最近は高騰する医療費を抑えるために、政府によって「ジェネリック医薬品」を、いろいろな治療に対して使うように指導が行われるようになってきました。

新薬と大きく異なっているのは、薬の形状や色、味、添加物等さまざまありますが、最大の特徴は、それまで違う会社が特許を持っていたため使用できなかったり、特許料が必要なことから価格が高くなっていたりして使いにくかった薬を、安価な価格で提供できる点でしょう。

ジェネリック薬品の中には、飲みにくい薬を飲みやすくしたり、安定性を良くするために変えたりしているもあるため、値段が違うだけで全く同じというわけではありませんが、そうした変化は薬の効き目や安全性に影響しない範囲に止められています。

ファイザーが開発したプロペシアジェネリック「フィナステリド錠」

このように、これまでは特許条約に加盟していないというある種の抜け道から作られていたフィンペシアですが、今年2月19日に大手薬品メーカーのファイザー社から正式にプロペシアのジェネリック薬品として『フィナステリド錠0.2mg「ファイザー」』と『フィナステリド錠1mg「ファイザー」』の製造・販売が発表、発売が開始されました。

プロペシアの特許は平成31年まで有効といわれているため、特許に抵触しないような作用で男性ホルモンによる薄毛の進行を抑えているのかもしれません。

価格だけが注目されがちなジェネリックですが、微妙に作用が違う可能性がありますので、医師と相談しながら適切なAGA治療をすすめるようにしましょう。

2015.12.02
[ライター] T・S(45歳・男性)

フリーライター。東京や大阪等の主要出版社、新聞社、編集プロダクションなどの取材依頼から執筆、編集まで幅広く行っている。専門分野は医療を中心に環境関係など。経営者や病院長等へのインタビュー等も多く、様々な切り口の記事が持ち味。

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