男女・年齢・生活習慣等で違いがある「脱毛症」の種類と原因

薄毛・発毛基礎知識

私たちの髪は、それぞれの毛根で時期を少しずつずらしながら、生えては抜けるという一定の周期を繰り返しています。そのため、年中減ったり増えたりすることもなく維持しています。

しかし何かしらの原因でこの周期が乱れ、抜け毛が増えたり、髪自体が細くなったり、場合によっては新たに生えてこなくなる場合があります。

新たに生えてこなくなることで髪の本数が減ってしまう状態を『脱毛症』と言います。

男性型「AGA」・女性型「FAGA」

男性の脱毛の原因で最も多いのは男性型脱毛症(AGA)。

これは男性ホルモンのテストステロンが、頭髪の成長を阻害するジヒドロテストステロンというものに過剰に変化してしまうことが原因で起こると言われています。主に頭頂部や前頭部に薄毛の症状が出るのが特徴です。

一方女性の薄毛は、女性版のAGAとも言われる女性男性型脱毛症というものでFAGA(FemaleAGA)と言われ、発症場所や進行速度などに違いがあるものの、男性のAGAと同じように男性ホルモンが関わっています。

先ほどご説明したジヒドロテストステロンは髪の成長を阻害してしまうのですが、一方で体毛を濃くするという働きも持っているため、抜け毛と同時に口の周りや手足等の体毛が濃くなってきた場合は女性男性型脱毛症の疑いがあります。

子供に多く見られるのは「円形脱毛症」

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性別や年齢問わず発症する脱毛として円形脱毛症があり、子供にも多くみられるという特徴があります。

通常、自然のサイクルの中で脱毛が起こる場合、毛根は角化して固くなります。

それに対して、円形脱毛症のように免疫作用によって突然脱毛が起こる場合には、抜けた毛の毛根の形は様々な形があるというのも特徴です。

円形脱毛症が疑わしい場合には毛根の形に注目し、正常な場合と違っているか観察してみると良いでしょう。

円形脱毛症の原因としては、ストレスや自己免疫疾患があげられ、ストレスが解消されれば自然に治癒すると言われています。

自己免疫疾患の場合は、長期にわたる治療(食事療法や生活習慣の見直し)が必要になります。

最近では自己免疫疾患の円形脱毛症はアレルギーが関与していると言われ、円形脱毛症の人の40%以上がアトピー素因を持つというデータもあります。

生活習慣が原因の「脂漏性脱毛症」と「粃糠性(ひこう性)脱毛症」

耳慣れない症状かもしれませんが、稀なケースとして「脂漏性脱毛症」や「粃糠性(ひこう性)脱毛症」という症状もあります。

脂漏性脱毛症は動物性たんぱく質中心の偏った食生活が原因と言われ、ひこう性脱毛症は髪の洗いすぎやシャンプーなどの薬剤が残ったことによる炎症などがきっかけに重篤化したものと言われています。

ただし、これらは薄毛の症状としては全体の数パーセント程度とされています。

正しい生活習慣を心がけたり、一日に何度も髪を洗う等過剰なケアをしない、またシャンプーや整髪料などの洗い残しに注意する等で予防することができるでしょう。

 

このように、薄毛の原因は年齢や性別、生活習慣等によって様々に考えられます。

時間の経過や環境改善で回復する場合もありますが、専門科でないと判断が難しい場合も多くあるため、長期間状態が回復しない場合には薄毛専門クリニックへ相談するといった対策をおすすめします。

2016.01.18
[ライター] T・S(45歳・男性)

フリーライター。東京や大阪等の主要出版社、新聞社、編集プロダクションなどの取材依頼から執筆、編集まで幅広く行っている。専門分野は医療を中心に環境関係など。経営者や病院長等へのインタビュー等も多く、様々な切り口の記事が持ち味。

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