頭皮が赤くなる「紅斑」って一体何?

頭皮・髪のトラブル

生活習慣から起こる「紅斑」のメカニズムとは?

鏡を見た時に、明らかな吹き出物、痒みや痛みなどの症状がないのに頭皮が赤いという経験はありませんか?
今回は皮膚の赤みのある状態、紅斑のメカニズムと原因についてまとめてみました。

紅斑は押さえると白くなる赤みのこと

まず紅斑とは、何らかの刺激によって血管拡張や充血が起こり、皮膚が発赤した状態を指し、指などで押さえると赤みが消えるもののことです。
また、腫れや吹き出物などの立体的な変化がない、単なる色味が赤いだけの状態と言う特徴もあります。

この症状は、原因がはっきりしたものから原因不明のもの、ほかの病気が潜んでいるケースまでさまざまですが、肌からの何らかの危険信号ですので、もし見つけたら、かゆみや痛みなどの症状が出る前に生活習慣を見直し、対処することが大切になります。

赤くなるのは炎症が起こりかかっているから

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皮膚科を受診したことがある人はピンとくるかもしれませんが、皮膚のトラブルの原因は大抵本人さえ意識していない部分にあることが多い反面、その症状を引き起こした原因が既に取り除かれているケースが多く、医師が見ても決定的な原因がわからないと言うのが多くの原因不明の正体です。

要は、外的刺激の場合であれば、外から体を守るバリアである皮脂が刺激に負けてトラブルを起こし、結果赤みが出てきている状態で、そこから生活に支障が出てくる症状が出てきた場合、皮膚科ではその炎症を抑えるための投薬をし、考え得る原因の予防を促し、再発しなければ経過観察と言うのが実際の流れになります。

皮膚に備わっているバリア機能「常在菌」

皮膚は表皮、真皮、皮下組織の三層構造でできており、その厚さは2、3mm程度です。主なバリア機能は、一番外側の表皮で紫外線やホコリ、細菌にウイルスといった様々な異物から体を直接的に保護しています。真皮では、汗腺や毛細血管などが走り、免疫機能の働きにより体を守っています。

そして、その皮膚の上の常在菌は剥がれた角質や脂汗などの皮脂を餌にして代謝した代謝物質により、天然コーティングができ、頭皮が外敵から守られていると言うのが一般的に言われる皮膚バリア機能です。

洗いすぎは常在菌まで死滅させてしまうことも

この皮膚常在菌の代表的なものに表皮ブドウ球菌があります。
これの代謝物質は外部から侵入しようとする他の菌を死滅させます。
他にもニキビの原因菌と言われるアクネ菌は、肌に保湿力を与え、さらに皮膚を弱酸性に保ち、雑菌などの進入や繁殖を抑える役割も持っています。

これらの皮膚常在菌は、極端に身体の免疫力が落ちていない限り、身体を守るバリア機能の一部と言えます。
ですが、石鹸やシャンプーで洗うと菌の90%が流れ落ち、再び肌を守れる環境に戻るには12時間かかるといわれていますので、洗い過ぎこそ頭皮にとっての天敵とも言えます。

原因はシャンプーや紫外線等の過剰な刺激

以上のことから、シャンプーやコンディショナー、整髪料などの洗い残しや洗いすぎによる皮膚のバリア機能の破壊によるものであることが多く、他には紫外線などの外的刺激が原因だと言えます。

また、最近ではお洒落で髪をくくる男性もいますので、長時間髪が引っ張られることで赤くなることもありますので参考にしてみて下さい。

2015.08.06
[ライター] W・I(33歳・女性)

歯科衛生士として長年医療従事者として勤務。仕事の傍ら、ライターとして医療を中心に様々な執筆活動を継続中。 また、子育て経験から育児や親子関係に関する記事や、イラストの作成も得意。

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